前日に伝えられた予定は、朝9時にロビー集合。先生を含め全員で旧市街地を軽く散歩する、というものだった。どうやら「道の渡り方」を教えてくれるらしい。たしかに、到着したときから交通量が多い印象はあった。
興奮でなかなか寝つけなかった僕は、朝7時に目が覚めた。朝食はバイキング形式で各自自由に行くスタイルだったが、さすがに早すぎる。二度寝する気にもなれない。となるとやることはひとつ――散歩だ。
僕の好きなお笑い芸人 オードリーの若林正恭さん著の旅行記で、深夜について朝散歩して街を観たのがよかったというエピソードが好きで、じぶんも海外に行ったらやろうと決めていた。
夜に到着したうえ、窓から外が見えない部屋だったので、まだこの街がどんな姿をしているのかよく分かっていなかった。初めての町歩きは絶対に一人のほうが面白いだろうと思い、同じ部屋の友達を起こさずに外へ出た。
朝の町並みは、夜とはまるで違っていた。
とにかくバイクが多い。しかも、めちゃくちゃ並走している。何車線あるんだ?というか車線があるのか?というくらい、バイクと車が入り乱れていた。クラクションも絶え間なく鳴り響き、さらに町じゅうスピーカーからは演説のようなスピーチまで流れている。
「なにこれ……?」
と戸惑いながらも、まずはカフェに入ってコーヒーを飲むことを目標に、当てもなく歩き出した。
小さな交差点に差しかかる。
車やバイクが途切れるのをぼんやり待っていたが、、一向にいなくならない。
試しに、バイクを見ながら止まってもらおうとしたが、誰も止まる気配はない。
そのときふと思った。
「……一時停止って、日本だけなん?」
そういえば先生が、「道の渡り方を教える」と言っていたのを思い出した。
ベトナムには歩行者優先の概念がないことにそのとき気づいた。
5分ほど立ち尽くしていたころ、向かい側から青年がこちらに向かってきた。たぶん、現地の人だろう。彼は一時停止することなく、ためらう様子もなく、交差点を突っ切ってきた。
「すごっ……!」
思わず心の中で叫んだ。めちゃくちゃかっこよく見えた。
なるほど。ゆっくり歩き続ければ、バイクのほうがよけてくれるのか。
恐る恐る道路に出ていき、道を渡ることができた。
達成感 カイジの鉄骨渡りを思い出した。

そのまま近くのカフェに入った。
出てきたのは、若い女性の店員だった。
「アイスコーヒー テイクアウト」と言ったらレジを打って金額を伝えてきたので、ちゃんと注文が通じたらしい。
それだけで少し安心した。
お金を払い、手渡されたコーヒーを受け取る。飲んでみると
めちゃくちゃ変な味がした。見た目はコーヒーなんだけど、変な甘さがあった。マジで変だった。あれがなんだったのかはいまだに謎

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やっぱ散歩行って良かったなと思った。これは海外旅行でのルーティンにしようと決めた。
ちなみに、僕がこの散歩をやろうと思ったきっかけになった本がこれです。
若林正恭『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
次は僕も一人旅で海外行きたい。
そのままホテルに戻って、バイキングを食べて、また散歩。近くに池があって公園になってるところを回った。意外にも、ベンツとかロールスロイスが何台か止まってあった。
昼もバイキングだった。
おそらく観光客向けの、かなり高級なレストランだったと思う。
今回のベトナム旅行は、想像以上に「富裕層の旅」ができた。
日本ではなかなかできないような、値段を気にせず買い物ができる感覚。
円安で日本にやってくる海外の人たちの気持ちが、少し分かった気がした。

夜は旧市街地を観光した。偽物のブランド物を売っている店とか、マッサージにいった。
観光というよりは、レジャー感覚というか、のんびりしていて、楽しかった。社会主義だからなのか、街の人たちものんびりしている印象を受けた。
あまりストレスを感じていないような、穏やかな雰囲気があった。
羨ましい。
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買ったNIKE?のシャツは800円くらいだった。(ぼられたかも)
マッサージはネットで調べたところに行った。

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これはネットで拾った写真
60分で250000ドン(1500円くらい)だった。
友達3人横並びで受けた。
3人だけの部屋だったので話しながら着替えて待っているとマッサージ師が3人来た。すると3人のうち2人は女性だったが、一人は男だった。めちゃくちゃデカい。そのめちゃくちゃデカい男の人がよりによって僕の担当だった。
三人で何とも言えない面白さがあり笑いをこらえていたが、日本語通じるのは自分たちだけなことに気づく。日本語で「なんで俺だけ男?」 とかしゃべりながらマッサージを受けていた。
途中で「意外と痛いなー」と言ったら
マッサージ師に「イタイ?」と聞かれて焦った。どうやら日本人を相手にするから、イタイくらいの日本語は覚えてるみたい。
なんだかんだで盛り上がって終わった。
疲れが取れたかはわからないけど、日本のマッサージは高いと思って行ったことがなかったから、破格で体験できてよかった。
夜ごはんはマクドナルドに行った。
ロイヤルチーズマックバーガーみたいな名前だったと思う。
日本と同等かそれ以上においしかった。

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チリソースやケチャップが取り放題だったのがよかった
値段は、105,000ドン(日本円で621円)
クレジットカードで払った。
僕は三井住友カードのOliveを使っていて、使ったらすぐにメールが来るので現地通貨でも日本円換算がすぐわかる。
この機能が、旅行中めちゃくちゃ便利だった。

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こんな感じ
成田空港で両替したときよりも、クレジットカードで払った方がレートが良かった。
露店でもクレジットカードが使えるところが多くて驚いたけれど、露店はクレカ手数料を上乗せされることがあるので注意が必要。

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安心感
そのままホテルに戻りその日はすぐに寝た。
次回、街が水没した。
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